明るい部屋で使うプロジェクターを選ぶコツと見やすくするポイント
プロジェクターを使ってホームシアター環境を構築したり、テレビ代わりに使用したりする場合、必ずしも真っ暗な部屋にできるとは限りません。外光が差し込む部屋や、場合によっては電気をつけた状態でプロジェクターを使用したいケースもあります。
そこで本記事では、明るい部屋で使用するプロジェクター選びのポイントや、視聴環境を改善する際のコツを解説します。明るい部屋でもきれいに映像を投写できる、エプソンのおすすめプロジェクターもご紹介しますので、プロジェクターの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
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1.明るい部屋で使用するプロジェクター選びのポイント
- ルーメンの数値
- 投写方式
- 光源の種類
- 画像の解像度
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2.プロジェクターを明るい部屋で見やすくするコツ
- 投写面の周りを暗めにする
- 画面のサイズを小さめにする
- 機種に合ったスクリーンを使用する
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3.明るい部屋でもきれいな映像が楽しめるおすすめのプロジェクター
- EH-LS800
- EH-LS650
- EH-TW750
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4.明るい部屋でも使えるプロジェクターを選んできれいな画面でコンテンツを楽しもう!
明るい部屋で使用するプロジェクター選びのポイント
明るい部屋でプロジェクターを使用する場合、どのような機種を選ぶと良いのでしょうか。ここでは4つのポイントを解説します。
ルーメンの数値
ルーメン(lm)とは、明るさを示す単位の1つです。数字が大きくなるほど、明るく投写されます。適切なルーメンの数値は、投写環境や投写サイズによって異なります。目安ではあるものの、直射日光が入らない明るい部屋で使用する場合は、1,000ルーメン以上あると部屋を真っ暗にしなくても鮮明な映像を投写可能です。また、持ち運び性能を重視した超小型プロジェクターの中には、200〜500ルーメン程度の製品もあります。そのようなモデルを購入する場合は、日中の明るい部屋でも画面が鮮明に見えるかどうか事前にチェックしましょう。
なお、ルーメンには「ANSI規格(ANSI IT7.228)」と「ISO/IEC規格(ISO/IEC21118)」の2種類がありますが、詳しい説明については、こちらをご確認ください。
投写方式
家庭用で使用されるプロジェクターの投写方式は、「液晶方式」と「DLP方式」の2種類が主流です。液晶方式の中でも、3LCD方式は明るく美しい映像を投写できるのが特徴です。3枚の液晶ディスプレイ(LCD)を使って映像を再現する仕組みで、昼間のリビングなどの明るい場所でも鮮明なカラー表現ができます。3LCD方式を採用したプロジェクターは、価格も比較的手頃で、家庭用の据え置きタイプから業務用まで幅広い機種に搭載されているため、選択肢が多いのもメリットといえるでしょう。
光源の種類
プロジェクターに使用される光源は、水銀ランプ、LED、レーザー光源の主に3種類あります。中でもレーザー光源は、光の利用効率が高く、高いコントラスト比で映像表現ができるのが魅力です。コントラスト比が高いほうがメリハリのある映像を写し出せるため、明るい部屋でも臨場感のある映像体験を味わえます。
また、レーザー光源を搭載したプロジェクターは、角度を問わず設置しやすいのも特徴です。天井や床置き、壁掛けなど、自宅の環境に合わせた設置場所を選択できます。
画像の解像度
4K(注1)やフルHDなどの解像度の数値が高いプロジェクターほど、高精細な映像を投写できるため、明るい部屋でも情報やイメージが正確に伝わりやすくなります。特に4Kは、より鮮明かつリアルな映像を出力できるため、「高画質で映画鑑賞をしたい」「画面の細部まではっきりと写したい」という場合におすすめです。
プロジェクターを明るい部屋で見やすくするコツ
部屋が明るい状態でプロジェクターを使用する場合は、機種選びだけではなく、部屋の環境や使用する機材選びも意識することが大切です。続いては、プロジェクターを明るい部屋で見やすくするためのコツを3つご紹介します。
投写面の周りを暗めにする
部屋全体を暗くしなくても、スクリーンの周りを暗くするだけで映像の見え方は改善されます。スクリーンの周辺だけ照明を調節したり、光の当たりにくい場所にスクリーンを移動したりすると良いでしょう。
画面のサイズを小さめにする
明るい部屋でプロジェクターを使用する際は、画面サイズを小さめに設定するのもポイントです。画面サイズが大きいと広範囲に光が拡散されるため、映像が薄くなりやすい傾向があります。そこで、画面サイズを小さくすることで、光が集中して映像が鮮明に見えやすくなります。簡単に画面サイズを小さくするには、プロジェクターを壁やスクリーンに近づけると良いでしょう。
ただし、画面サイズを小さくし過ぎると聞き手の位置によって映像が見にくくなる可能性があります。聞き手がどこに座った場合でも十分に画面が見えるようにサイズを調整しましょう。
機種に合ったスクリーンを使用する
明るい部屋にプロジェクターを設置する場合は、機種に合ったスクリーンを使用することも大切です。例えば、短焦点プロジェクターを使用している場合は、専用のスクリーンのほうがより鮮明な映像が楽しめます。短焦点プロジェクターとは、本体とスクリーンの距離が近くても大画面で映像が写し出せる特殊レンズを搭載した機種のことです。短焦点プロジェクターはスクリーンのたわみの影響を受けやすいことから、専用スクリーンの使用をおすすめします。エプソンの短焦点用スクリーンであれば、特殊素材によって外光を90%カットできるため、明るい部屋でも快適に映像を視聴できます。
ほかにも、照明光の影響を受けにくく、映像を鮮明に写し出しやすいアクティブブラックスクリーンなどもあります。スクリーンには天吊り式や壁掛け式、自立式、電動タイプ、手動タイプなどさまざまな種類があるため、機種や予算に合わせて適切なものを選択しましょう。
明るい部屋でもきれいな映像が楽しめる
おすすめのプロジェクター
エプソンでは、明るい部屋でも高画質な映像を楽しめるプロジェクターを多く取り扱っています。ここでは、エプソンのプロジェクターの中からおすすめ商品を3つご紹介します。
EH-LS800
「EH-LS800」は、明るさ4,000ルーメンを誇る高輝度モデルのホームプロジェクターです。超短焦点レンズを採用しているため、壁の前に設置するだけで最大150インチの大画面に映像を投写できます。あまり奥行きを確保できない場合にもおすすめです。また、3LCD方式を採用し、4K解像度(注1)やHDR10、18Gbpsにも対応しているため、明るい部屋でも高画質かつ豊かな映像表現を実現できます。音響面ではヤマハ製の高音質な内蔵スピーカーを搭載しており、より没入感のある映像体験を味わえます。さらに、「EH-LS800」はAndroid TV™機能搭載機種のため、Wi-Fi®接続環境があれば設置後すぐに動画配信サービスでコンテンツを楽しめます。
EH-LS650
ホームプロジェクターの「EH-LS650」は、レーザー光源や3LCD方式を採用した、明るい部屋にも適切なモデルです。3,600ルーメンと十分な明るさがあり、超短焦点レンズを採用しているため、壁から約14センチ離して設置するだけで80インチの画面で大迫力の映像を楽しめます。省スペースにプロジェクターを設置したい方にもおすすめです。また、歪みを簡単に補正する便利な機能を搭載しているため、斜めから映像を投写しなければいけない部屋でも安心して利用できます。そのほかには、Android TV™機能に加えて入力遅延20ms以下の低遅延モードを搭載。動きの速いゲームも快適に楽しめます。HDMI®やUSBなど、接続端子も豊富なため、ゲーム機以外にDVDプレイヤーなども手軽に接続できます。
EH-TW750
「EH-TW750」は、重量が約2.8kgと軽く、コンパクトなモデルのホームプロジェクターです。色再現性の高い3LCD方式を採用し、3,400ルーメンの明るさにより、日中の明るい部屋でも高精細な映像を楽しめます。音響面では2Wスピーカー内蔵のため、外部スピーカーを接続しなくてもコンテンツを視聴できます。また、無線LANも内蔵しており、スマホやタブレットなどのモバイル端末、PCとのワイヤレス接続によって動画配信サービスやゲームを楽しむことも可能です。HDMI®やUSB、音声入力端子などを使用することで、そのほかのAV機器と接続することもできます。
明るい部屋でも使えるプロジェクターを選んできれいな画面でコンテンツを楽しもう!
ここまで、明るい部屋で使うプロジェクターの選び方や見やすくするためのコツ、おすすめ商品をお伝えしました。プロジェクターは暗い部屋でなければきれいに投写できないイメージがありますが、製品選びや環境を工夫することで、明るい部屋でも鮮明な映像を映し出せます。ルーメンや解像度などのスペックに加え、適切な画面サイズやスクリーンを意識して快適な視聴環境を構築しましょう。
(注1)4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示します。
(注)上記の画像はイメージであり、投影画面はハメコミ合成です。
(注)本媒体上の他者商標の帰属先は、エプソンのホームページをご確認ください。