導入事例 福岡市教育委員会 様

福岡市教育委員会 様

明るく、大画面で教室スペースを有効に使い
新たな授業を実現!
多くの学校シーンでの活用が広がる

福岡市教育委員会 様

【導入製品】
・EB-685W(超短焦点壁掛け対応モデル)
・EB-535W(短焦点デスクトップモデル)
・EB-L1060U(4K(注)対応高輝度モデル)

(注)シフト技術を採用した4K 相当の解像度となります

福岡市教育委員会 様

導入製品

EB-685W

EB-685W
(販売終了製品。後継機種はこちら。
(超短焦点壁掛け対応モデル)


授業教材や集会資料など、指導者用タブレットの画面表示、オンライン配信時の説明画面表示などの用途に
■設置場所:各教室(壁掛け設置)計4,731台

EB-535W

EB-535W
(販売終了製品。後継機種はこちら。
(短焦点デスクトップモデル)


■設置場所
仮設校舎(据え置き)計160台

EB-L1060U

EB-L1060U
(販売終了製品。後継機種はこちら。
(4K(注)対応高輝度モデル)


■設置場所
離島校及び連携校(合同授業で使用): 計6台
(注)シフト技術を採用した4K 相当の解像度となります

導入効果

  • 壁掛け設置で狭い教室内でも大画面表示
  • 静止画・動画をすぐに提示・共有でき、視覚化効果で子供達の興味・関心や集中度などがアップ
  • 教師用端末を教室に持ち込むだけで無線LANですぐに接続、機器設置の手間を省き先生方の働き方改革にも貢献
  • 授業教材の提示やオンライン授業、全校集会や始業式・終業式など、様々な用途での活用が可能

導入ご担当者様に聞きました

各教室に大画面があるので様々な用途に活用
授業以外での使い方も大きく発展

教室内の限られたスペースに安全に設置するために、壁掛け設置のプロジェクターを選択

福岡市教育委員会 指導部 教育ICT推進課長 永田 朗 様

福岡市教育委員会 指導部
教育ICT推進課長
永田 朗 様

福岡市教育委員会 指導部 教育ICT推進課 環境整備係長 西門 明博 様

福岡市教育委員会 指導部
教育ICT推進課 環境整備係長
西門 明博 様

福岡市は、以前は学校のICT機器の整備の遅れが課題となっていました。そこで2018年度に「福岡市教育の情報化推進に関する指針」を策定、次年度からの4年間を対象にICT環境の充実化を推進しています。
その中で、全教室に指導者用タブレット・プロジェクター・スクリーン・無線LANの整備を決定し、2019年9月から小学校・高等学校、2021年2月から中学校・特別支援学校への導入・運用を開始。さらにGIGAスクール構想を受け、2020年12月には小中学校に児童・生徒1人1台Chromebook、高等学校と特別支援学校に生徒1人1台のiPadを導入した授業を開始。
並行して、学習動画サイト「福岡TSUNAGARU Cloud」の開設、校内無線LANの高速大容量化、指導者用・学習者用デジタル教科書の導入や、無線環境の無い家庭へのWi-Fiルーターの貸出など設備強化を進めています。

大型提示装置の導入にあたっては、液晶モニターとプロジェクターのどちらにするかで検討を行いました。
普通教室への設置を考えた場合、50~60インチの大型モニターを設置するには教室前方のスペース確保が必要であったり、児童生徒がモニターのスタンドに足を引っかけるなど、安全性に懸念があることからプロジェクターを選択しました。また、すぐ使える手軽さが重要なため、壁か天井への設置が前提でしたが、天井については各学校で構造の違いがあり、吊下式の蛍光灯や扇風機などの障害物があることや、子供達の頭上に設置するにはリスクを伴うことから、黒板上の壁に取り付ける壁掛け設置の短焦点型プロジェクターに決めました。
入札条件では、画面の明るさと湾曲補正機能、また数千台の一括調達となることから供給能力に信頼がおけることを重視しましたが、エプソンさんがこれらに応えて下さり、無事導入することができました。

授業教材の提示やオンライン授業だけでなく、全校集会や始業式・終業式など様々な用途に活用

以前は、プロジェクターやスクリーンの教室への移動・設置、接続、調整など、セッティングに時間がかかるため、先生方も普段使用するのは躊躇していましたが、今はスイッチを入れればすぐなので、各段に使い易くなりました。
プロジェクターを使って授業をするほうが手間や時間的にも効率的で、今はどの学校でも、プロジェクターを使って授業をするのが当たり前になっています。教室では、黒板にマグネット式スクリーンを貼り、70インチ以上の大画面で投映しています。

授業では、主にデジタル教科書の表示などに利用しています。教科書で先生が読んでいるところを画面表示できるので、今どこを学習しているかがとても分かり易くなりました。また授業内で、ChromebookとGoogleフォームを使ったアンケートなどを実施して、その結果をリアルタイムにプロジェクターで表示することで、生徒全員の意見を視覚化して意見交換を盛り上げるなど、対話型の授業進行にも役立っています。Googleフォームについては、欠席連絡や朝の健康観察の管理などにも利用しており、さらに最近では、福岡市の小学校5・6年生と中学校生の全員が参加する7万人規模のいじめに対する大規模アンケートを実施するなど、利用頻度が上がっています。

また、各教室に大画面があることで、授業以外でのプロジェクターの使い方も大きく発展しました。
教室内でオンラインを使い、校外のゲストによる進路学習の出前授業や海外との交流学習、研修会などを行なったり、コロナ禍での休校時や感染者が出た際の学級閉鎖などでは、プロジェクターを使って家庭にいる生徒に向けてオンライン授業を実施。また、感染不安の生徒や不登校児への対応としても常に教室の授業のオンライン中継を行っています。さらに新型コロナウイルスへの感染対策として、全校集会や始業式・終業式などもオンラインで実施しています。

また、福岡市内の離島と、本土側の学校とオンラインで結び、4K対応高輝度モデルのプロジェクターと120インチスクリーン2面を使い、臨場感のある学校との合同授業ができるような環境も構築しています。これにより、生徒数や教職員数の少ない学校でも、他の学校との交流や意見交換などもし易くなりました。

各教室にEB-685W 1台、マグネット式スクリーン、教師用端末を配置

各教室にEB-685W 1台、マグネット式スクリーン、教師用端末を配置

教室内のプロジェクターを使って7万人規模の大規模アンケートも実施

教室内のプロジェクターを使って7万人規模の大規模アンケートも実施

ご利用者の感想を聞いてみました

8割以上の授業で毎時間使用、
視覚化効果で子供達の興味・関心や集中度などが上がった

スクリーンは常に黒板に貼ったままにしてあり、教師用端末を教室に持ち込めば無線ですぐに表示できる

福岡市立金武中学校 校長 泉 敦哉 様

福岡市立金武中学校
校長
泉 敦哉 様

金武中学校は福岡市の南西、博多から車で30分程度の早良区南部にあり、西山や荒平山などを遠景に、室見川に面し、田畑などに囲まれた自然豊かな環境にあります。
学校教育目標に「確かな学力、豊かな心、健やかな体を育む学校」を掲げ、「やさしさとたくましさをもち ともに学び未来を創り出す生徒の育成」を目指して、「1.生徒指導の充実  2.確かな学力の向上  3.豊かな人間性や社会性の育成  4.教職員と組織の在り方  5.家庭地域との連携」の5つの柱を目標に日々の教育を進めています。
私が技術家庭科の教員として情報教育を担当していた経験から、確かな学力の向上については、ICT教育に関する教員のスキルアップと、ICTを活用してより効率的な授業となるよう授業改善にも力を入れています。

教室では、スクリーンは常に黒板に貼ったままにしてあり、教師用端末を教室に持ち込めば、無線ですぐにプロジェクターに接続して必要な画面を表示できます。以前は印刷物の配付を行なったり、模造紙に書き込んだものや映像機器を運び込むなど、授業準備に手間と時間がかかっていましたが、今はその業務時間を短縮でき、先生方の働き方改革に繋がっています。また、この4月からはデジタル教科書の使用をマストにして、さらなるICT化も推進しています。
授業では主に、デジタル教科書の提示スライド資料の提示、GoogleフォームやJamBoardによる生徒の思考ツールの提示、虫食い式テストプリントの提示などに使用しています。
学力向上のエビデンスはこれからですが、プロジェクターによる視覚的表示や拡大表示、動画の再生などが子供達の授業への興味・関心や集中度、分かり易さの向上などに確実に繋がっているのを感じています。
デジタル教科書やChromebookを使った授業は増えていますが、ノートやワークシート、板書自体は無くならないので、それらとプロジェクターをうまく併用して学習効果が上がるよう、先生方には創意工夫をお願いしています。
教員がどの学校に異動しても、全ての学校で同じ授業ができるスキルを身につけることを目標に、今は失敗しても良いので、まずはチャレンジしてみるよう指導しています。

アンケートを授業内で実施、結果をプロジェクターにリアルタイム表示することで、
意見交換や議論も盛り上がる

福岡市立金武中学校 教諭 3年7組担任(社会担任・ICT推進担当)中村 達矢 様

福岡市立金武中学校
教諭 3年7組担任
(社会担任・ICT推進担当)
中村 達矢 様

以前は教室にテレビもなく、据え置き式のプロジェクターはありましたが、校内に5台と台数も少なく、準備に手間と時間がかかるため、授業で視聴覚教材はほとんど使えませんでした。今はどの教室にもプロジェクターがあってすぐ使えるので、全ての先生が使うようになり、8割以上の授業で使用しています。
使用の仕方は先生によって違いますが、私の場合は、授業の最初に学習教材や資料を提示、授業の中盤では生徒の画面を表示して共有したり、終盤でまとめを提示したりしています。シンキングツールを表示して、その横に板書で生徒の考えや意見、要点などを書き込んだりすることも良くあります。
また、授業内でChromebookとGoogleフォームを使ったアンケートを実施して、その結果をリアルタイムにプロジェクター表示することで、挙手で意見を求めなくても生徒全員の意見をすぐに視覚化することができます。これを使って生徒の学習内容への興味・関心を深めたり、生徒間の意見交換や議論を盛り上げることができています。

さらにもう一つのメリットとして、学校行事でのプロジェクター利用シーンが増えました。
Chromebookは持ち帰れるので、生徒会や修学旅行の活動などでは、生徒自身が家で作成した資料を学校で発表することも可能になり、プレゼンテーションの機会や幅が大きく広がりました。
またコロナ禍以降は感染症対策として、全校集会や生徒総会、始業式や終業式、進路説明会やPTA総会、職員研修などはプロジェクターを使用してオンラインで実施しており、先生方や保護者は体育館にいて、生徒は各教室で視聴、表彰を受ける生徒だけが体育館に入場するなど、3密を避けるような使い方をしています。

マグネット式スクリーンに表示した画面に専用ペンで書き込みも可能

マグネット式スクリーンに表示した画面に専用ペンで書き込みも可能

スクリーンを固定化しプロジェクターと板書で黒板を2分割して使用

スクリーンを固定化しプロジェクターと板書で黒板を2分割して使用

Chromebook、プロジェクター、板書、ノートを駆使した
ハイブリッド型授業を構築

プロジェクターがあることで、静止画・動画を「簡便」に「即時」に提示でき、クラス全員ですぐに共有できる

福岡市立金武中学校 教諭 2年4組担任(理科担任)中野 哲次 様

福岡市立金武中学校
教諭 2年4組担任(理科担任)
中野 哲次 様

プロジェクター導入後は、教材や資料の静止画や動画を「簡便」に「即時」に提示でき、それをクラス全員ですぐに共有できるようになったことが、以前と比べて大きく変わった点だと思います。
授業準備の時間自体は変わりませんが、機器設置の無駄な手間を省き、その時間を教材研究に廻して教育の質を上げられるようになりました。生徒に気付きを与えたり、思考させる時間を確保することが容易になったのも感じています。授業中の小テストや確認問題がすぐ提示できるので、問題用紙を配ったり、問題を読み上げる必要もなくなりました。

理科の授業では、デジタル教科書の動画を視聴させたりChromebookで生徒に実験の写真や動画を撮影させたり問題の答えとなる予想図を描かせて、それをピックアップ表示して授業に利用したり、授業の最後にまとめを提示して重要ポイントを共有したりしています。グループ学習では、Chromebookで情報検索やレポート作成、グループ毎に共同編集を行わせ、その画面を表示して生徒に発表させることもあります。
また、朝の会ではYahoo!ニュースを見せて、内容について子供達に考えさせる試みなども行なっています。

黒板をプロジェクター表示と板書で2分割して使用することで、メリハリある「授業デザイン」を考える
きっかけになっている

また、黒板をプロジェクター表示と板書で2分割して使用することで、先生側がメリハリのある「授業デザイン」を考えるきっかけにもなっていると思います。
プロジェクターには、資料や動画など生徒の思考を促すきっかけとなるものを提示。板書には、思考の可視化を目的に生徒の発言などを共有し、授業が終わった時にどんな内容だったのかが分かるように書き込むよう心掛けています。板書の時間も以前の半分程度を前提に考えています。
今後は授業の中でChromebookを使う頻度が増えていくと思いますが、それにプロジェクター、板書、ノートの全てを駆使したハイブリッド型授業の構築を目指していきたいと思います。

教師用端末を持ち込めば、無線LANでプロジェクターとすぐに接続

教師用端末を持ち込めば、無線LANでプロジェクターとすぐに接続

プロジェクターと板書を使い分けることでメリハリある授業を構築

プロジェクターと板書を使い分けることでメリハリある授業を構築

福岡市教育委員会 様

写真提供:福岡市

お客様のご紹介

福岡市教育委員会 様

福岡市教育委員会 様

写真提供:福岡市

所在地 福岡県福岡市中央区天神1-8-1
規模 ・小学校:144校・3,114学級・83,008人、
・中学校:69校・1,328学級・37,745人、
・高等学校:4校・93学級・3,664人、
・特別支援学校:8校・422学級・1,739人(2021年度)
ホームページ https://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku/

福岡市は、“アジアとの玄関口”となる福岡空港や博多港を擁し、空港から九州新幹線の博多駅まで地下鉄で5分程度と国内屈指の都市交通アクセスを誇る。また、日本有数の水揚高を誇る福岡鮮魚市場や海浜タワーとして日本一の高さを誇る福岡タワー、福岡コンベンションセンター、中洲の屋台街、博多祇園山笠や博多どんたくなど、産業・観光資源も多く、九州の政治、経済、文化の中心地で便利で住みたい街として近年若者の人口も増加、政令指定都市では人口増加率全国トップの160万人を突破している。
教育方針では、「やさしさとたくましさをもち ともに学び未来を創り出す子ども」を掲げ、子供達に大切にしてほしいことを「福岡スタンダード」として制定。さらに17の施策を定めて取り組みの方向性を示し、特に重視する「9年間を見通した小中連携教育」「子ども・家庭への支援」「ICTを活用した教育活動の充実」の3つの教育方法を「福岡スタイル」として教育の推進を図っている。
近年、ICT教育の充実には力を入れており、子供達が情報技術を手段として活用できる力を育み、ICTを活用した主体的・対話的で深い学びを支える授業の実践及び支援を目指し、市内の各校では日常的にICTを活用した授業を行っている。

福岡市立金武中学校 様

導入校のご紹介

福岡市立金武中学校 様

福岡市立金武中学校 様

所在地 福岡県福岡市早良区四箇3-1-3
生徒数 25学級733人(2021年度、特別支援学級含む)
教職員数 49人(2021年度)
設置場所 EB-685Wを各教室、
EB-535Wを仮設校舎に導入
ホームページ http://www.fuku-c.ed.jp/schoolhp/jhkanatk/

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