(注)販売終了製品
公立中学校におけるICT教育で先進的な取り組みをおこなっていることで知られる岡山県倉敷市。平成24年度、倉敷市内の全中学校26校の476の全ての普通教室に電子黒板機能内蔵プロジェクター「EB-485WT」が整備された。倉敷市立児島中学校では、授業での電子黒板の活用が始まっている。同校を訪ねて、野稲校長先生、授業実践をされている桑田先生にお話を伺った。
「全普通教室に電子黒板機能内蔵プロジェクターを整備」いつでも、すぐに使える環境を実現
倉敷市立児島中学校
校長
野稲 幸男 先生
倉敷市では、普通教室、特別教室で、教材などを大きく見せたいときにすぐ使えるように情報通信技術環境を導入して、子どもたちの学力向上を推進できる質の高い教育環境を整備している。倉敷市立児島中学校でも21の全普通教室に電子黒板機能内蔵プロジェクター、スクリーン、書画カメラ、ノートPCが整備され、日々の授業での活用されている。
「電子黒板を新たに導入する際は、教室に常設するタイプにして欲しいと、強く要望していました。準備に時間がかからず、先生が希望するときに、見せたいものを大きく映せることが重要だからです」と校長の野稲幸男先生は語る。
以前は移動式のプロジェクターを使用していたが、活用頻度は年に数回止まりで十分に活用しているとは言えない状況だった。プロジェクターやスクリーン、ノートPC一式を持っての移動、配線や設定の確認、片付けなどをわずか10分程度の授業の間に終えなければならない先生たちの負担も大きかった。
こうした諸問題を解決する電子黒板として選ばれたのが壁掛け設置できる電子黒板機能内蔵プロジェクターEB-485WTであった。
教室内の環境を変更せずに整備できる点を評価
普通教室に整備する電子黒板はプロジェクター型以外にテレビ型なども候補にあがっていた。実際倉敷市内の小学校には54インチのテレビが導入されているが、野稲校長は「中学校には壁掛け設置ができるプロジェクター型が向いている」と考えている。
まず、一つ目は設置スペースの問題があった。「黒板の周りにはいろいろなものがあります。なるべく邪魔にならずに、教室環境を変えずに大きく写せるものを要望していました。」また、「中学生は身体も大きく活動も活発です。独立タイプの液晶モニターやディスプレイなどは誤って倒したり、破損したりする心配があります。手の届かない場所に設置すればそうした心配もいらない。今回、教室の環境変更は最小限で済みました。」(野稲先生)
EB-485WTは黒板上部の壁に取り付けられ、面倒な位置合わせなども不要になった。スクリーンは黒板の上部に収納されており、使用するときに引き出して使う。プロジェクターとスクリーンの両方の場所が固定されたことで準備の手間が省けた。ノートPCや教材提示装置は、教卓の横のワゴンの上に置けるので、教卓は以前のまま利用できる。EB-485WTは超短焦点モデルであるため、スクリーンの前に立っても影ができない。こうして、望んでいた「見せたいときにすぐに使える」環境が実現した。
電子黒板を活用して生徒のノートや教材を効果的に提示
倉敷市立児島中学校
数学担当
桑田 万寿美 先生
全普通教室へICT機器が導入されてから、活用頻度が非常に上がったという児島中学校。「準備に関してはものすごく楽になりました。」と桑田先生。今までは、両手に機器を抱えて教室間を移動しなければなりませんでしたし、授業前のセッティングは大変でした。授業前の準備や片付けの手間がなくなったのはとても大きいです。」
ICTの活用場面について「授業の初めに生徒のノートを使って前時の復習を行っています。」EB-485WTはPCを接続しなくても、書画カメラで写したものに電子ペンで書き込みをすることができる「PCレス電子黒板機能」が搭載されている。直接書き込みができない生徒のノートや複数クラスで使用教材に書き込みながらの提示が効果的に行える。
現在の学習指導要領では学習内容が大幅に増えており、授業の中でICT機器を使い効率よく授業を行うことが求められている。「プリントの問題文を提示したり、図形を拡大して見せたりしています。」今まではチョークで板書していたものが一瞬で黒板上に大画面で映すことができる。「板書が効率的になり、実際に生徒の間を歩き廻って生徒一人ひとりに目配りする余裕もできました。」
また、電子黒板を活用するようになって生徒にも変化が現れたという。生徒が黒板をしっかり見て集中して授業を受けることができるようなった。さらに、生徒のノートを写して説明する機会を増やしたところ「自分の考えを説明する力」も伸びてきたという。
様々なアイデアを試しながら、授業の質を高めたい
児島中学校では、若手の先生方が中心となって、様々な授業で電子黒板の活用を進めている。総合的な学習の時間では、発表の際にパワーポイントによるプレゼンテーションを取り入れたり、英語の授業では、質問文を投写して生徒に答えさせたり、全員で復唱する文章を投写したりと、新しい教材作りにも余念がない。
「学校としても、分かる授業・魅力ある授業のために、より効果的な電子黒板の使い方や、黒板との使い分けについての研究をさらに進めていこうと考えています」(野稲先生)。
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