(注)販売終了製品
際立つデザインと走る歓びに溢れたクルマ作りで、クルマを愛するユーザーから強い支持を受けているマツダ株式会社。同社の商品企画部 企画設計チームは、戦略や構想の立案に、メンバーの英知を結集させることを目指し、エプソンのインタラクティブプロジェクター「EB-1410WT」を導入。議論の質を高めることに成功した。その経緯や効果について、導入を担当した商品企画部 企画設計チーム 主幹 豊田稔氏と、日々会議に利用している鈴木淳二氏にお話を伺った。
アナログとデジタルの融合により、英知を結集できる職場を目指す
マツダ株式会社
商品企画部
企画設計チーム 主幹
豊田 稔氏
マツダ株式会社の商品本部 商品企画部 企画設計チームは、社内の専門家たちの持つ知恵や技術を統合整理し、経営的な要請にも合致した、新製品の車両アーキテクチャーを策定していく部門だ。“リーダー”と、技術や現場をよく知る“マイスター”を、“戦術家”がつなぎ、相互を統合しながら、レイアウト構想の立案や、社内合意形成に向けたシナリオを創っていくという業務プロセスを目指すべき姿としている。
このような業務プロセスをより充実したものとするため、ワークスタイルの変革に取り組んできたと、豊田稔氏は次のように語っている。「デジタル化が進むことによって業務効率は大幅に向上しましたが、一方で業務が分業化してしまい、知恵や技術を総合的に捉える事が難しくなっていました。
目指すべき姿を実現するには、各分野の専門家が交わり、多様な情報を重ねあわせ、練り上げていく思考過程が必要です。効率性を損なうことなく、英知を結集できる職場づくりのためには、誰もが意見を出し合えるアナログの良い所も融合させることが必要と考え、理想的なワークスタイルを実現する方策を検討することにしました」
机上で投映画面を見ながら書き込むことで議論が生まれる
同チームでは、従来会議に画像を壁面に投映するプロジェクターを利用してきたが、物足りなさも感じていたと豊田氏は次のように語る。「一般的な投映式のプロジェクターで会議をすると、無意識のうちに発表する人と聞く人が固定化されてしまい、結果報告に終わりがちで、議論が深まらない。装置にワークスタイルがついてきてしまうのです」
その頃組織改変があり、部門機能強化のため、双方向の議論が活発にできるツールの検討を始めた。2012年12月のことである。翌13年1月、エプソンのウェブサイトでEB-1410WTを知り、興味を持つ。2月には市内のショールームで実機を確認。使えそうだとの確信を得て導入を決定し、4月に利用を開始している。
導入の理由について豊田氏は、「まず机上に投映できる点に注目しました。それを囲んで議論できるので、単なる報告で終わらないことが期待できました。また、投映したPCの資料に直接電子ペンで書き込みができ、それを保存できるのも魅力でした。投映する画像にはCAD図面が多いので、図面の細かい寸法や線が判読できる画質も重要でした。あとは、キャリブレーションが容易で明るい所で使用できる点も評価しました」と語っている。
会議後の作業がほぼなくなり、議論の質も向上
マツダ株式会社
商品企画部
企画設計チーム
鈴木 淳二氏
EB-1410WTは、センターコートと呼ぶフロアの中央、企画設計チーム リーダーの堀智博氏のデスク前のテーブルに設置。センターコートでほぼ毎日、複数回行われるミーティングのうち、約半数で利用している。
従来会議というと、会議室やフロアの隅の会議スペースなど、執務空間とは離れた、閉ざされた空間で行っていたが、それを大胆に変更。メンバーが周りを取り囲むフロア中央のオープンスペースで行うことにしたのだ。その効果について豊田氏は、「必要に応じて周りの人も巻き込んで、議論ができるようになりました。周囲にも話している内容がなんとなく聞こえるので、今何が問題になっているかなどが共有されやすいというメリットもあります」と語っている。
もちろんオフィスの真ん中にあるので、そこだけ暗くすることは不可能である。明るくてもまったく問題なく鮮明に投写できるEB-1410WTだからこそ、この配置が可能となった。「起動も速く、準備不要で、使いたい時にすぐ使える点もいい」と言う。
また、鈴木淳二氏は、アナログとデジタルを融合することで、効率化と会議の質の向上が実現していると次のように語る。「従来会議後に情報を共有するため、パソコンで議事メモをまとめるなど、会議後に手間がかかっていました。しかし、EB-1410WTなら、その場で合意した内容を電子ペンでメモし、机上で確認してそのままデータ化できるので、それを関係者に送れば情報共有が可能です。ほぼ会議の場で完結できるようになり、情報展開が素早く簡単にできるようになりました。資料をみんなで見て書き込みをしながら話し合うことで、議論の質も上がった気がします」
台数を増やし、さらなる活用による会議の活性化を目指す
使い始めて数ヶ月で、早くも手応えを感じている同チーム。現在EB-1410WTをセンターコートで1台利用しているが、今後台数を増やしたい考えだ。最後に豊田氏は、「現在は堀チームリーダーのデスク前に配置し、部としての方針を決めるようなミーティングで効果を発揮しています。次は、各分野の専門家同士が議論するミーティングの場でも使えるよう、台数を増やしていきたいですね」と期待を語った。
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