常に「驚き」と「楽しさ」と「感動」を作るテーマパークの各種設備。思わぬところから絵が現れ、光が差し、歌い踊る。
来場されたお客様にさまざまな楽しさを提供するために、プロジェクターやスクリーン、照明等も、当施設独自の視点が求められます。
株式会社サンリオエンターテイメント
環境統括部 環境推進課
久保田 高弘 主任
株式会社サンリオエンターテイメント
環境統括部施設管理課
テクニカルグループ
仲村 紀孝 係長
株式会社サンリオエンターテイメント環境統括部施設管理課テクニカルグループの仲村紀孝係長は「長年、当施設の映像設備に関わっていますが、視覚情報によって、お客様にどういう楽しみを加味できるかが、常に大きなテーマとなっています。例えば、一般的な会議室ならプロジェクターが天井から吊り下がっているのが見えても、会議そのものに影響はありませんが、ステージの演出では、それでは夢がありません。ワクワク感を高めるために、大道具の中に機器を埋め込み、何もないところから絵が浮き上がっているように見せることもあります。そうなると、できるだけ存在感を消せる大きさやステージの動きに耐え得る強さが求められます。そういったことが可能な機器の中から商品選びをしてきました。」
モノありきではなく、場所や演出ありきの商品選定には、一般的な常識を覆すことも求められます。
「プロジェクターを小さな場所にコンパクトに納めるには、排熱に必要な空間が十分に取れないこともあります。設置角度や傾きも、『何度まで可能』ではなく、エプソンのプロジェクター「EV-100/EV-105」のように360度自由であって欲しい。一般的なプロジェクターには求められないことかも知れませんが、サンリオピューロランドの楽しさを演出するためには、どれも不可欠なことなのです。」
全体的な性能が向上しているから、とも語られています。
「昔の3管式プロジェクターは、暗いし、重いし、大きい。39面マルチのディスカバリーシアターに導入していました。明るさをかせぐため1面を2台上下スタック投影で構成。1面ずつ順番にメンテナンスしていくと、それだけで1年かかることもありました。その上、メンテナンスしている間に個々の画面の色味や明るさもズレてしまうことになり、本当に苦労しました。レーザー光源プロジェクターが登場した今は本当に便利になったと思います。」
映像投影機器が多様化する中で、機器選定にも的確な判断が求められる時代でもあります。
「デジタルサイネージや有機ELなどの動きもありますが、300インチや600インチといった大型のスクリーンになってくると、コストの面でプロジェクターに強みがあると思います。また画質に関しても、世の中は8Kなどが注目されていますが、投影だけでなくカメラや編集も8Kに対応する必要がありますし、コンテンツ制作時間も膨大な時間がかかるので、機器や人員も含めそこまでの体制が揃いません。現在の費用対効果が高い選択としては、レーザー光源搭載のコンパクトかつ安価なプロジェクターと判断しています。」
ステージやシアターだけでなく、今回のトイレ事例や園内の誘導サイン等、さまざまな視覚情報が求められるサンリオピューロランドだからこその価値判断が生かされています。
今回、サンリオピューロランドではディスカバリープラザのトイレをリニューアル。そこに導入されたのが、光とプロジェクションによる新たな空間演出を実現するために新発売されたエプソンのプロジェクター「ライティングモデル EV-105」です。「EV-105」は、女性トイレにある5つの個室にそれぞれ設置。人気キャラクターのプレートのある扉を開けると、個室内はキャラクターをあしらった壁紙でキャラクターのお部屋を訪れたようなイメージになっています。
さらに天井部分に埋め込まれた「EV-105」から、プロジェクションマッピングにより壁紙と同じデザインの模様が便座や床に投影され、個室全体を可愛らしく演出しています。利用されるお客様は、シンプルな扉を開け、思わず飛び込んでくる映像に驚き、個室内に入れば、自分自身も映像に包まれるような感覚を得られます。
他にはないサンリオピューロランドならではのトイレ体験を楽しむことができるのです。
キャラクター雰囲気にあわせた映像コンテンツのイメージとなっている
利用者がトイレ個室に入ると便座部とマット部に星や花のインタラクションが始まる
この場所に「EV-105」を選んだ理由について、仲村係長は、「トイレの狭い個室での設置なので、目立たず、収まりがいいことを重視しました。また、「EV-105」は、投写角度を柔軟に変えて設置できるので、便座と床に向け、ちょうどよい調整ができました。「EV-105」は天井部から吊り下げた箱に収めており、利用者からは天井の一部から映像が現れているように見えます。そしてメンテナンスの面からレーザー光源ということ。ランプだと定期的に取り替える必要があります。今後、他のトイレにも展開するようになった場合、10台、20台と機器が増えると、機器ごとに交換時期も異なり、その管理も大変です。しかし、レーザー光源になった場合その心配はない。もちろん、同様にフィルター交換のいらないフィルターレス構造も大きな魅力です。これらが大きな決め手となりました。」
さらに仲村係長のアイデアは、トイレの中だけに留まりません。
「私たちは、楽しく夢のある演出をサンリオピューロランドの中だけでなく、お家に帰っても楽しんでいただきたいと考えています。例えば、プロジェクターで映像と一緒にQRコードをつけて、その様子をクラウドにアップします。アトラクションを楽しんだお客様が、スマホでQRコードを読み込み、サイトへアクセスすると、クラウドにある画像や情報が得られる。そうなると、プロジェクターは単に映像を映し出すだけでなく、マルチプラットフォームの一つとして機能します。そんな使い方もサンリオピューロランドらしいところ。今後もいろいろと考えていきたいと思いますので、エプソン商品にはこれからも期待しています。」
存在感をあまり主張しない大きさや色、あるいはネットワークで一括管理制御できたり、静音性の高まりによって、プロジェクターの利用範囲はさらに広がるのではないかと語られています。
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