株式会社ホテル泉慶 月岡温泉 白玉の湯 華鳳 様
導入商品:EB-L1300U×18台
EB-L1405U×2台
ELPLX01×18台
高輝度モデル ビジネスプロジェクター
EB-L1300U、EB-L1405U
(注)シフト技術を採用した4K相当の解像度となります。
「華鳳」のコンベンションホールは、壁面上部を用いた360度プロジェクションマッピングが可能で、四季に合わせた映像投写や和洋の空間演出ができる。加えて、約300インチのスクリーン投写も可能。ブライダル用途から会議、ステージショーなどさまざまな使い方ができるように工夫されている。
プロジェクションマッピングで光が感じられる空間演出ができました。
月岡温泉「ホテル泉慶」の新館として1997年にオープンした「華鳳」が、2019年の春にリニューアル。なかでもコンベンションホールは、エプソン製プロジェクターを用いた360度のプロジェクションマッピングを可能にするなど、斬新かつホスピタリティー感あふれる空間となった。その経緯や効果などを株式会社ホテル泉慶の飯田武志様と映像面の設計などを担当された株式会社ソルメディエージの伊藤久幸様にうかがいました。
株式会社ホテル泉慶 常務取締役
飯田武志 様
最初に、コンベンションホールで360度プロジェクションマッピングを実施することになった背景を飯田武志様にうかがいました。
まず、2019年に設立後20年以上経過する「華鳳」のリニューアルを実施することになり、コンベンションホールも、お客様にとってこれまで以上にきれいで居心地の良い空間にしようということになりました。もともとは壁紙が貼ってあった壁面上部を白い壁にして、プロジェクターで映像を映し出したら窓などがなく外光の入らない空間でありながら、光が感じられるような空間演出が可能なのではないかと考え検討に入りました。最終的には株式会社ソルメディエージ様にご相談させていただき、360度のプロジェクションマッピングができるのではないか、ということになりました。リニューアル全体の計画段階からすると約1年間、コンテンツなどの制作や検討から約半年程度の時間をかけて、2019年4月からサービスを開始することができました。会場は結婚式のほか、企業様や団体様の研修や会議などにも使用されることがあります。会場全体を使う場合は360度のプロジェクションマッピングを行うことができます。また会場を分割して使っていただいた際でも、180度のプロジェクションマッピングを行うことができます。
株式会社ソルメディエージ ディレクター
伊藤久幸 様
次に、機材面や映像面の設計や制作を担当の株式会社ソルメディエージの伊藤久幸様に設計面で課題となった点などについてうかがいました。
まずプロジェクターの設置に関しては、大型のシャンデリアが入っているため、投写する距離が最初の課題となりました。これは、超短焦点のゼロオフセットレンズを用いることで対応することができました。また、壁面の投写画面の調整は幾何学補正機能を最大限活用することにより高いレベルに追い込むことができました。また、プロジェクターの天吊設置による見栄えの面も気になっていましたが、天井の色に合わせて、白い筐体と黒い筐体を使い分けることで空間ノイズを最小限に抑えた状態で設置できました。また設置位置が限定されるなか、取り付け強度などの設計面でも課題はありましたが、コンパクトな筐体の特徴を活かした設置工事をすることで対応することができました。
十分な明るさと耐久性で安心。迫力の映像でお客様からも驚きの声が聞かれます。
今回のシステムの魅力や特徴、コンテンツの方向性などについて、伊藤様に解説していただきました。
最大約300名の広い会場での360度プロジェクションマッピングで、それに見合った明るさと耐久性も重要でした。また、施設の従業員でも簡単に使えるよう、運用のしやすさも重視しました。
明るさは、8,000lmの機種を導入することで室内灯を点灯した状態でも十分に鑑賞できる明るさにできました。色も鮮やかで、映像を切り替えたときの反応も速いと感じました。また、高所への取り付けということもあり、メンテナンス性の良さは大切なポイントとなりますがレーザー光源採用なので、ランプ切れや交換の心配がないことも安心です。
運用面では、タブレットで管理できるシステムを採用することで、調整室にいなくても映像の変更や照明の調節などを簡単に行えるようにしています。従来は、調整室で映像や照明を管理する人員が必ず必要でしたので、従来よりも大規模なコンテンツを採用しながら、運用がしやすいものになっていると思います。
次に、実際に使用してみての感想や利用されたお客様の声などについて、飯田様にうかがいました。
このホールは、朝食バイキング会場として使用されており、ほぼ毎日プロジェクターを使用していますが、大きなトラブルもなく運用できています。従来のシステムは運用面が非常に煩雑で照明や音響なども含め、誰でも操作できるといったものではありませんでした。しかし、今回は、基本的にタブレットで誰でも操作できることもあり、気軽に運用できるため、目的やシーンに合わせて臨機応変にコンテンツを投写しています。新潟県内では、数少ない360度のプロジェクションマッピングということもあって、お客様からは「こんなの見たことない」といった驚きの声が多く聞かれます。
シャンデリアを避けながらプロジェクターを配置。超短焦点ゼロオフセットレンズにより、限られた位置からの投写を可能にしたという。
木目パネルの入った天井に配置されるプロジェクターには、黒筐体のEB-L1405Uを使用。できるだけ筐体が目立たないように工夫されている。
ホールの壁面上部への360度プロジェクションマッピングは、最大約300人のキャパシティーを持つホール全体の雰囲気作りに役立っている。和と洋の映像を瞬時に切り替えたり、季節に合わせた映像を素早く呼び出したりでき操作もタブレットのタッチ操作で誰でも簡単に行える。
コンテンツを充実させ、より多くの利用シーンに対応できるようにしたいと思います。
今後展開して行くコンテンツや、プロジェクターの使いこなしなどについて、引き続き飯田様にうかがいました。
今後は、コンテンツを増やしていければと考えています。このほか、企業様の研修や会議用途などに向けた、有料のカスタムコンテンツの作成といったオプションを用意する計画もあります。ホールの短辺側2面には、最大約300インチの大きさまで投写できるプロジェクターも配備していますので、そちらも合わせて活用していければと思います。
今回導入したプロジェクターは、システムとの連携の面も含めて拡張性が高く、結婚式で使用したコンテンツをアレンジして企業様向けのコンテンツにしたり、企業様向けのコンテンツを結婚式用にアレンジしたりといったことも比較的簡単に行えるのではないかと思います。そのため、運用すればするほどコンテンツのバリエーションが増やしやすくなり、さらに多くのシーンに活用できるなど、非常に使いこなし甲斐があると感じています。「華鳳」の魅力の1つとして、今後もより多くのお客様に気軽に楽しんでいただけるよう、さまざまな利用ニーズに対応できるホールにして行きたいと思います。
元の映像は4Kの2面で出力され、解像感や明るさも十分。写真の屏風のほか、自然光を感じさせるような光の表現が行えるのも空間演出上の魅力。
プロジェクションマッピング用のほか、天井格納式で通常投影用のプロジェクターも用意。最大約300インチでの投写が可能。
3LCD方式ならではの |
影ができにくく |
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