(注)販売終了製品
静岡市立高校は、2011年4月より授業時間の短縮に伴い、より効率的な授業進行が求められました。そこで、1、2年生の全教室にエプソンの壁掛け対応・超短焦点プロジェクター「EB-455WT」を導入。さらに、12月にはiPadなどからプロジェクターへの投写ができるアプリケーション「Epson iProjection」を活用。教師の板書を効率化しながら、生徒との対話を増やし、生徒にプロジェクターを使ったプレゼンを促すなど、学習効果を高め、生徒の積極性を引き出すことに成功しました。
効率化しながら生徒との対話を増やすため、プロジェクターを活用
国語:實石先生
理科:大場先生
--従来の授業にプロジェクターは使われていましたか?
實石先生:視聴覚ホールに常設型のプロジェクターがあるので、それを利用していました。ただ、解像度に対して画面が大きすぎて画像が粗いことと、プロジェクターが古く暗かったので、明るい照明の下では画面が見にくいという問題がありました。
大場先生:私はコンピュータ室の常設型プロジェクターを使っていました。ただ、見せていたのは、1年間に2回程度ですね。その他、教室によって大画面TVで動画を見せたりしていました。いずれにしても、普通の教室には設備がなく、日常的に気軽に使うという感じではありませんでした。
--今回の導入は、授業でプロジェクターを使う必要性が増したということですか?
大場先生:昨年まで65分だった授業時間が50分に短縮されたため、効率化が求められました。ただ、スピードをアップして生徒が理解できないのでは意味がありません。むしろ、生徒に向き合う時間は増やしたい。そこで、教師が板書をする時間を減らせるプロジェクターの活用が有効だと考えました。また、本年度から新たに開設された「科学探求科」では、プレゼン能力の向上も目指しているので、その実習ができる環境を整備する必要もあり、検討を始めました。
高機能でも導入コストが低い点を評価
--機種選定の経緯を教えてください。
大場先生:当初、別のメーカーのボード一体型の製品の導入を考えていて、昨年夏には、教員の研修も実施しました。しかし、予算と折り合わず、一部の教室にしか入れることができませんでした。そんな折、エプソンのプロジェクターは高機能でありながら、価格が安かったので、1・2年生の全教室に導入することができると知り、こちらを選びました。
授業内容やコンテンツに合わせて、操作端末を使い分け
--授業ではどのように利用されていますか?
實石先生:私は国語を担当していますが、よく使うのは、復習です。覚えさせたい部分を空欄にした画面を映し、生徒をランダムに当てながら、次々と答えさせます。何度も復習させることで覚えるので、同じ項目を時間を空けて何度も繰り返したいのですが、いちいち手書きで板書をしていると時間がかかってしまうので、映すだけというのは便利ですね。 スクリーンに投写していますが、電子ペンで書き込みをしながら説明したい時はパソコンから、復習などでスピーディーに画面を変えたい場合は「Epson iProjection」を使ってiPadから、と使い分けています。また、画数が多い難しい文字を表示する場合、iPadだとタッチパネルを触るだけで簡単に拡大ができ、大きく拡大してもきれいに見えるので、生徒にも好評です。
大場先生:私は理科を担当していますが、黒板に直接投写して、そこに直接チョークで書き込みをして説明しています。私も端末は使い分けていて、簡単に文書や画像を映すだけなら、iPod Touch、Webや動画を見せたりする場合はPCを使っています。
--使いやすさはどうですか?
實石先生:超短焦点で、移動しても光源を遮らないのは、いいですね。教師は、生徒の様子を見て、あちこち移動しながら授業をします。教室の後ろから投写する方式だと、教師が移動するたびに画面を遮ってしまい、その度に生徒の集中力が途切れてしまいます。それがないので、授業に集中させることができます。
--生徒さんの反応はいかがですか?
實石先生:iPadは生徒が触りたがるので、生徒の積極性を引き出せます。たとえば、以前「徒然草」の一節を4コママンガにするという授業をして、プロジェクターを使って発表させたのですが、紙に書かせるよりも積極的に発表したがりますね。
ただ、なんでもプロジェクターに映せばいいというわけではありません。視聴覚教材を使うと、下手をすると授業が劇場になってしまい、生徒は「分かったつもり」と錯覚してしまいがちです。本当に理解させるには、能動と受動をうまく組み合わせなければならず、やはり工夫が必要です。
教材のデータベース化と機材の拡充で、さらなる活用拡大を目指す
--今後どのように使っていきたいとお考えですか?
大場先生:日常的に利用している教師は、今のところ10人弱です。学内でも教材のデータベース化を進めており、他の先生が作った教材を自由に使えるよう共有しています。これが充実すれば、もっと利用頻度が高まるとも期待しています。
--今後、プロジェクター導入の拡充予定などはありますか?
大場先生:当初、3年生はそれほど必要性がないとのことだったので、1、2年の教室しか導入しませんでした。しかし、3年生の授業でも使いたいという声が出てきており、拡充する方向で検討しています。その際新機種の「EB-485WT」なら、PCレスでも電子ペンが使えるようになると聞いているので、それを検討したいと考えています。
所在地:〒420-0803 静岡県静岡市葵区千代田3丁目1-1
最寄駅:静岡駅
御担当者:大場様、實石様
ご利用開始:2011年4月
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