EB-L1505U(販売終了製品)
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EB-L1100U(販売終了製品)
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使用機種:EB-L1505U×4台/EB-L1405U×6台/EB-L1100U、EB-535W×2台
用途:プロジェクションマッピング
2017年7月15日から展示が一部リニューアルされ、大水槽を中心とした360°大パノラマプロジェクションマッピングを「いのちきらめくうみ」、「クラゲのいやし」コーナー、「コミュニケーションウォール」コーナーにて実施。「映像」×「音」×「生きもの」が織りなす360°大迫力の世界を表現し、人気を博している。
360°大パノラマプロジェクションマッピングを計画
仙台うみの杜水族館 館長
藤森純一さん
東日本大震災からの復興を象徴する水族館として2015年の開館以来、多くのお客様にご来館いただき、東北の生きものを中心に展示し、地元に根差した水族館という当館のコンセプトを広くご理解いただくことができた。そこで開館3年目を迎え、より多くのお客様に楽しんでいただけるように都市型エンターテインメン卜水族館の展示手法を取り入れるべく、リニューアルが計画された。その目玉企画として、横浜・八景島シーパラダイスなどでも実績のあるプロジェクションマッピングを行うことが決まった。
ただ、大水槽は屋根がなく自然光を取り入れる構造となっており、かなりの明るさがあることからどのように映像演出を行うかが課題で、試行錯誤した結果、水槽以外の壁面全体に映像を映し出して水槽を含めた全体の演出として、360°プロジェクションマッピングを行うこととなった。また建物の構造上、壁面を加工して機材を取り付けることができないため、展示室にタワーを組んで機材を配置する必要があり、そのタワーの位置も安全上の制約があるという限られた条件下でいかに投写するかも課題となっていた。
360°プロジェクションマッピング以外では、「クラゲのいやし」コーナーとそこに通じる通路である「コミュニケーションウォール」での映像演出にもプロジェクターを使用。センサー等を用いた、インタラクティブ性のある展示を目指した。この2ヶ所についても、やはり壁面などを加工することができないため、その設置方法も課題であった。
いのちのきらめくうみ |
レーザー光源使用で小型かつ十分な明るさで設置の自由度が高い
株式会社ハチノスジャパン CEO
クリエイティブディレクター
田村洋ーさん
プロジェクター選定に当たった、ハチノスジャパンの田村洋ーさんにエプソン製プロジェクターを選定した理由を伺った。
当初からプロジェクションマッピングを計画していたため、プロジェクター以外の映像機器を使用することは想定していなかったが、限られたスペースに配置する必要があるためと設置性やメンテナンス性などを考慮した結果、レーザー光源プロジェクターを中心に使用することとした。実際、大水槽での展示は天井などへの投写は本体を垂直に設置した状態となり、壁面への投写も仰角のついた状態となるため、レーザー光源プロジェクターEB-L1505Uほかの採用は正解であった。3LCD方式採用ということもあり、カラーの明るさは申し分なく、その上、他社製品と比べても小型・軽量であるため、設置や調整が行いやすかった。設置や調整を行うスタッフなどからも、その明るさや省スペース性に驚きの声が上がっていた。レンズは超短焦点のELPLU03を使用。1台で広いエリアをカバーすることができ、少ない台数でのプロジェクションマッピングを実現できた。「コミュニケーションウォール」では壁面タッチにより演出が変化するアクティブな空間を演出。本コーナーで使用した3400lmのEB-535Wは、省スペースでの短い投写距離に対応し、小型コンパク卜で柔軟な設置を可能とした。「月とクラゲのいやし」コーナーでは、床面を歩くと水面を歩いているような空間を演出。レーザー光源のEB-L1100Uを使うことで、コンパク卜でありながら十分な明るさと高コントラストの投写ができ、幻想的な空間を創出できた。
コミュニケーションウォール |
月とくらげのいやし |
媒体に取り上げられることも増え、想定以上の来客数を記録
実際に見ていただいた来館者の方からは、映像と音響を組み合わせた効果もあり「迫力があっていい」といった声が多く聞かれる。また、「月とクラゲのいやし」コーナーに続く「コミュニケーションウォール」は、クラゲの映像を投写することで、クラゲの展示が拡大したかのような効果を狙った。また、インタラクティブ演出としたことで、子どもたちが元気に遊んでいる様子や、大人の方でも立ち止まって楽しむ様子が多く見られるようになった。この通路は、従来暗い通路だったのでその変化は劇的に感じている。「月とクラゲのいやし」コーナーも元々は暗い状態であったが、クラゲの映像を映し出し、足元にもインタラクティブ映像を投写したことで、コーナー全体の雰囲気が非常に良くなり、楽しいスペースにすることができたと感じている。このスペースは「クラゲのいやし」というコンセプトで展示しているが、プロジェクションマッピングを行ったことで、「これまで以上に癒される空間になった」との声が聞かれた。このように各展示のコンセプト展示内容、お客様の声などを見ると、今回のプロジェクションマッピングは、目指していたものの最適解を導き出せたと思う。
今回の「360°大パノラマプロジェクションマッピング」を軸としたリニューアルにあたり、地元メディアを中心に新聞やテレビなどで取り上げていただく機会も増えた。テレビCMや新聞広告、駅貼り広告などを行った効果もあり、それを見て来館いただいているお客様も増え、多くのお客様で賑わっている。CMなどで見て、プロジェクションマッピングを目的に来館いただいている方も多くなった。大水槽の前に立ち止まって、映像を楽しまれるお客様も増えたことで、お客様が滞在される時間も長くなっている印象だ。
いのちのきらめくうみ |
月とくらげのいやし |
お客様が参加できるコンテンツを増やしていきたい
現状の展示は当水族館で展示していない生きものの映像を中心に展開している。実物を展示しているものに関しては、実物を見て欲しいという意図によるものだが、映像で見せる場合にも大きさや動きや形状など、できるだけリアルな展示を心がけている。この点は、今後も変わらず追求していきたいと思う。まだリニューアルから時聞が経過していないので今すぐということではないが、映像のコンテンツも季節ごとに変えるなど、より楽しめるものにして行きたい。さらに、リニューアルで多くのお客様からご好評をいただいていることもあり、プ口ジェクションマッピングによる展示を今後も増やして行けたらと考えている。
今回は、「コミュニケーションウォール」と「月とクラゲのいやし」コーナーにインタラクティブ性を持たせたが、見たり触ったりといったことに留まらず、お客様が「参加する、体験できる」といった要素が今後重要になってくるのではないかと感じている。といってもお子様向けのコンテンツばかりではなく、年齢間わず大人も参加できるコンテンツが何なのか、アイデアを練っているところだ。
レーザー光源がもたらす明るさと高コントラスト |
にじみのないクリアな映像を映し出す高性能レンズを搭載 |
安心して使用できる充実の保証 |
小型化と高効率化を実現 |
天井や床への投写、縦長での投写が可能 |
幅広い設置環境に対応する多彩なオプションレンズ |
使用機種:EB-L1505U×4台、EB-L1405U×6台、EB-L1100U、EB-535W×2台
用途:プロジェクションマッピング
所在地:宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6番地
最寄駅:JR仙石線中野栄駅(徒歩15分)
URL:http://www.uminomori.jp/2015年に東北地方の復興と発展、地域活性化、環境再生・保全などを目指して開館。仙台水族館開発株式会社を事業主体とし、株式会社横浜八景島が運営を行っている。
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