使い馴れた操作感で基本性能もアップ
新機種への更新も違和感なくスムーズにできた
導入製品:
インタラクティブ(電子黒板)機能搭載モデルビジネスプロジェクター
EB-725Wi×49台、EB-760Wi×272台
導入機種
■導入機種:ビジネスプロジェクター EB-725Wi
インタラクティブ(電子黒板)機能搭載モデル
■導入機種:ビジネスプロジェクター EB-760Wi
インタラクティブ(電子黒板)機能搭載モデル
インターフェースボックス ELPCB03
■導入台数:EB-725Wi×49台、EB-760Wi×272台 ■設置場所:市内全小中学校の各教室
導入ご担当者に聞きました
使い馴れていて操作感が変わらず基本性能もアップしたエプソン製品で継続
ICTの効果的活用と、先生方の働き方改革に向けて、
市独自にさまざまな取組みを積極的に行っている
津山市教育委員会
教育長
有本 明彦 様
(注)記載の各所属・役職は、取材のあった2024年11月時点のものです。
以下同。
津山市では、2017年度から段階的に全小中学校の無線LAN環境やプロジェクター、教員用のタブレットPCを整備するとともに、GIGAスクール構想を受けて、2020年度に児童・生徒1人1台のChromebook™ 配備を完了し、2021年4月から活用を開始しました。
導入にあたっては「学び自体は変わらないが、学びを深くしていくために、ICTを効果的に活用していくこと、活用できるようにしていくことが大事」と考え、これを推進していくために、各校1~2名程度のICT担当者を決め、月に1回校園長会議やICT担当者会議をして情報共有を図っています。
さらに、外部委託の「ICT支援員」以外に、児童・生徒の探求的学習への活用や教員の活用能力向上に向けて、市内のICTに詳しいトップランナー的な教員約10人に「津山市ICT活用推進員」を委嘱。ICT活用の授業視察、市教委と連携した好事例の情報収集と公開授業などを通じて、授業実践や授業改善のボトムアップを進めています。
また最近は、東京学芸大学と連携協定を締結し、開発の協力を行ったAIドリル教材の導入や、NTT西日本と連携協定を締結し、クラウド型プラットフォーム「まなびポケット」を活用した「学びの見える化」や、「新しい学びの創出」をテーマにしたVRゴーグルを使った体験学習などの実証研究を行っています。
他にも、近年小学校の約7割が20~30代の若手教員になってきたことを考慮して、複数学年担任制の採用や、小学校第1学年30人以上の学級に専任の支援員を配置するグッドスタート制度の導入など、先生方の業務負担と精神的負担を減らす働き方改革も積極的に行っています。
新機種は、以前より画面が明るく高輝度になって、
強い日差しの中でもカーテンを閉めずに使用できる
津山市教育委員会
教育総務課 企画総務係
主任
河野 潤 様
大型提示装置については、2017年度~2019年度にエプソンの電子黒板機能付プロジェクターEB-685WTを導入しました。機器選定にあたっては、据置型と壁掛型の短焦点プロジェクター、ディスプレイ型電子黒板の3タイプで比較検討しましたが、狭い教室内でも邪魔にならないことや、子どもが足を引っ掛けないよう安全性を重視して壁掛型を採用。
今回はそれから5年が経ち、リース更新としてEB-725Wiを2022年8月に49台、新機種のEB-760Wiを2023年8月に162台、2024年2月に85台、8月に25台と順次入替えを行いました。
エプソンの壁掛型電子黒板機能付プロジェクターを使い続ける理由は、操作性が良く、先生方が使い馴れていたのが最大の理由です。タブレットPCからEpson iProjectionを使って無線LAN接続でプロジェクターへ投写でき、電子ペンの機能もフル活用していたので、せっかく馴れていたのを、他社の機器に変えてしまうと授業のやり方そのものを変えなければなりません。そこで、馴れていて今までと操作感が変わらず、基本性能もアップしたエプソンの後継機を選びました。前機種で使用していた取付金具がそのまま使えて、トータルで更新費用を抑えることができた点もメリットでした。
教室では、黒板の半面に壁掛設置されていて、黒板にはマグネットスクリーンを貼って使用しており、基本、登校から下校時まで、電源は切らずに常時稼働させています。
新機種になってからは、以前の3,500lmから、EB-725Wiでは4,000lm、EB-760Wiでは4,100lmになり、画面が明るく高輝度になることで強い日差しの中でもカーテンを閉めずに使用できるようになりました。レーザー光源になって耐久性が上がり、常時点灯していてもランプ交換が不要になった点もありがたいです。
新機種への更新も違和感なくスムーズにできて、今まで通り、音量・音質も良く、電子ペンのボタンを押すだけで機能が呼び出せるクイックツールバーや、ホーム画面での書画カメラ表示への切り替え、児童・生徒の発表などの際にChromebook™ 端末などの外部接続がし易いインターフェースボックスなどもとても便利です。
また、導入時の操作研修の際には、今まで知らなかった機能なども知ることができました。中でもデジタルホワイトボード機能などは大変好評のようです。
壁掛設置で黒板半面にスクリーンを貼り、常時稼働した状態で使用
ご利用者の感想を聞いてみました
授業のさまざまな場面で常に活用、今やプロジェクターがないと授業が成立しない
スイッチオンで素早く立ち上がる新機種になって、速さと確実性、見易さがさらに増した
津山市立向陽小学校
教頭
(津山市ICT活用推進員)
片山 亮 様
私は以前神奈川県川崎市で教員をしていてHP制作などにも携わっていた知識と経験から、市教委から「津山市ICT活用推進員」に委嘱されて今年で3年目になります。
その間、市内各校のICT活用の実態を把握するために、市教委と協力してアンケートを実施をしたり「教科指導におけるICT活用」「情報教育」「校務の情報化」など市内のICT活用強化に取り組みました。前任の一宮小学校と現在の向陽小学校ではJAET(日本教育工学協会)の「学校情報化認定」優良校に申請をして、認定も受けています。
ICT活用についてはやはり、新型コロナ禍でリモート授業などをしなければならなくなったことにより、活用が急速に進んだ面が大きいと感じます。前任校では、体育館に集まらずに全校朝会、始業式や終業式、PTA総会等をプロジェクターでリモート配信もしました。
以前はプロジェクターを使ったり使わなかったりしていましたが、今はプロジェクターがないと私の授業が成立しません。教室に常時スクリーンが貼ってあってすぐ使えるようになり、デジタル教科書を提示するだけで授業が始められます。
電子黒板機能や、書画カメラ、児童のタブレットPC画面も切り替えて表示ができ、さまざまなICT機器によって授業方法の選択肢が増えるのは先生方にとっても非常に便利で、その効果を実感できるようになりました。
更新されたプロジェクターについては、新機種になって速さと確実性、見易さがさらに増しました。私自身は複雑な機能はほとんど使わないので、基本性能が高いことが大事です。休んだ先生の代わりに教壇に立つ際も、スイッチオンで素早く立ち上がり、無線LANでスムーズに接続ができて、画面が明るいのはとてもありがたいです。
また、プロジェクターによって先生方の教材作りの負担も大幅に軽減されました。PowerPoint® やCANVAなどのアプリを使って短時間で制作でき、デジタルデータであれば劣化しないので、以前作った資料もすぐに映し出せ、継続して利用することもできます。今は、これまでに制作したスライド教材をデータ化して先生方で共有化していけるよう、その仕組みづくりと活動を広めているところです。
何画面も書き込め、拡大縮小もできる
PCなしでも使えるホワイトボード機能が便利
津山市立向陽小学校
教諭
(算数担当・6年1組担任)
中村 敦 様
エプソンの壁掛型電子黒板機能付プロジェクターは、さまざまな授業で日常的に活用しています。操作感は以前と変わらないので、馴れているので使い易く、新機種は画面も非常に明るくなり、朝の明るい光が差し込む中でも、カーテンを閉めなくても充分見えるようになりました。
基本、常時オンの状態で稼働していて、その日の授業内容によって、デジタル教科書や自作の問題を指導用のタブレットPCから無線LAN接続で映したり、プリントで配ったワークシートや児童のノートなどを書画カメラで映したり、児童のChromebook™ 端末をインターフェースボックスにHDMI® 接続して映すなど、切り替えながら使用しています。
画面を見せるだけの場合は、黒板のもう半面に板書をしたり、画面上で問題の解説などをする場合は、電子ペン機能を使って要点や注意点などを書き込んだりします。英語では歌の動画、理科では実験の動画を流したり、NHK for Schoolの動画を流すことなどもあります。また、運動会や学習発表会の練習動画などを撮影して流し練習に活用したりもしています。
昔は手作りで大きな模造紙に書き込んで教材を作ったり、移動型モニターを教室に持ち込み多くの電源やケーブル類を繫いでいた時代もありましたが、その頃に比べると天と地ほどに違い、授業準備の手間が驚くほど楽になりました。
また、PCなしでも使えるホワイトボード機能が便利です。ホワイトボード表示して何画面も書き込め(20画面まで可能)、拡大縮小もできるので、限られた画面が有効に使え、あとで振り返りもできるのでさまざまに活用できます。
表示の大きさや位置が変えられ、カウントアップ・ダウンの両方ができるタイマー機能も使い易く感じます。
タブレットPCを持ち込めば、すぐにプロジェクターと無線LAN接続
接続や切り替えが簡単に行えるインターフェースボックス
授業での発表時にも活用、操作が簡単なので子ども達も馴れており、使い方もスムーズ
Chromebook™ とプロジェクターをインターフェースボックス経由でHDMI® ケーブル1本で接続
普段の授業では、Chromebook™ を使うのは1時間の授業で10分程度です。授業の終わりに、その日の内容を各自でスライドにまとめたり、算数の宿題ではドリル学習などに多く利用します。調べ学習やグループ学習、授業参観の発表時などには、児童のChromebook™ とプロジェクターをインターフェースボックス経由でHDMI® ケーブル1本で接続し、電子ペン機能を使って書き込ませたりしていますが、操作が簡単なので、子ども達も馴れており使い方もスムーズです。
最終的に、学習を定着させるには、書いたり考えたり振り返れることが大事なので、学習成果はスライドやノートなどに残したいと考えています。プロジェクターも、ICTを使うことが前提ではなく、子ども達に分かり易い授業にすることを目的として、他の機器とうまく組み合わせながら授業に活用していきたいと考えています。
画面表示を書画カメラに切り替えてプリント教材を投写
児童が解答する時には電子ペンを使って説明をサポート
タブレットPCの画面上に電子ペンで直接書き込みながら解説
明るく見易い画面なので、子ども達のやる気や集中力も途切れない
まとめ
導入効果
- 画面が明るく高輝度になって、強い日差しの中でもカーテンを閉めずに使用できる
- 何画面も書き込め(注1)、拡大縮小もできるPCなしでも使えるホワイトボード機能が便利
- スイッチオンで素早く立ち上がり、無線LAN接続でタブレットPCの画面投写もスピーディー
- インターフェイスボックスにより外部機器の接続や画面の切り替えも簡単
(注1)20画面まで可能
お客様のご紹介
津山市教育委員会
所在地 | 岡山県津山市山北520 |
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規模 | 小学校27校・273学級4,822人、中学校8校・101学級2,391人 |
教職員数 | 小学校442人、中学校216人(2024年5月現在/特別支援学級含む) |
津山市は岡山県北部、鳥取県に隣接した場所に位置し、古くは松平家津山藩の城下町から発展した美作地方の中心で人口・経済における県北最大の都市。
1929年(昭和4年)市制施行、人口は9万5,175人(2024年10月1日現在)。市の中心には津山城の見事な石垣がそびえ、春には約1,000本の桜が咲き誇る「さくら名所100選」に選ばれた鶴山公園や、歴史の面影を残す「城東・城西重要伝統的建造物群保存地区」などがあり、四季折々の美しい風景や町並みが楽しめる。また、幕末から洋学を中心とした学問が盛んで、宇田川三代や箕作阮甫(みつくりげんぼ)など多くの人材を輩出した教育文化都市としても知られる。
教育では、「津山市教育大綱」に基づく「津山市教育振興基本計画(第3期/令和4年度~令和7年度)」を策定。「自立・つながり・郷土愛」を教育基本理念に「教育活動の推進・充実」と「教育環境の改善・充実」の2つを柱に教育施策を推進。「自らの将来を自らの力で切り拓く人材を育てる」を目標に、学校・家庭・地域が一体となって、前向きに挑戦する意欲と優しさや郷土愛を持った子どもの育成を目指している。
また、ICTを基盤とした先端技術を活用し10年後を見据えた「未来の学校づくり」の研究のために2020年7月に東京学芸大学と連携協定を締結。さらに「教育データの可視化」「VR等の先進技術を使った新しい学びの創出」の実証研究で2021年6月にNTT西日本と連携協定を締結。他にも児童・生徒の探求的学習への活用や教員の活用能力向上に向けて「津山市ICT活用推進員」を委嘱するなど、市独自にさまざまな試みを続けている。
お客様のご紹介
津山市立向陽小学校
所在地 | 岡山県津山市二宮 608-1 |
---|---|
生徒数 | 8学級 185人 |
教職員数 | 17人(2024年5月現在/特別支援学級含む) |
設置場所 | 各普通教室に1台設置 |
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